プラタナス

冬のプラタナスから
枯葉がはらり舞い散って
はがれ落ちた姿は
凍えている君のように 見える
残酷な北風は
何もかも奪い去ってゆく
何もかも無くしたら
生まれ変われるとでも言うのか
懐かしい母の声 
子守唄が聞こえる
優しい父の目に茜雲
胸があふれて
壊れてしまいそうだよ
せめて朝日が君へと
届いていることを
ただ祈っている

冬のプラタナスから
枯葉がはらり舞い散って
はがれ落ちた姿は
凍えている君のように見える
待ちわびた春の風
君の髪を揺らして
思い出す観覧車、夏祭り
胸があふれて
壊れてしまいそうだよ
せめて朝日が君へと
届いていることを
ただ祈る
胸があふれて
壊れてしまいそうだよ
せめて朝日が君へと
届いていることを
ただ祈っている