オレンジ

昨日の夢が
ぼんやりと
まだ続いている
激しく吹いた風の後の
美しい夕焼けに
静けさの中
それはまるで
ひまわりの絵のように
切なくて、暖かくて
この胸を焦がすよ
オレンジに
何もかも 溶けてゆく
手のひらで握りしめた
憂鬱さえ

こんな午後には
もう言葉も
いらなくなってゆく
あまりにも
小さすぎる
自分を忘れてる
オレンジが
ありったけの 痛みでも
構わない、そう思えた
この場所で

揺れる体が、揺れる
空も揺れる
熱い風受けて、赤くなる
高い空
みんな見上げる
強い想いを託す
空がそっとあふれて
こぼれ落ちる

オレンジが
ありったけの痛みでも
構わない、そう思えた
この場所で
夕焼けが
終わるまで、抱きしめて
オレンジに
心まで、染まるように