ありふれた日々

ありふれた日々なんて
在りはしない
誰もが二度とない この時に
迎えられているのだから

いつもの帰り道
振り返ると
見慣れた街並が
今日は別の顔を見せる
僕が消えてゆく
そこにある未知へのドアに
そっと触れる
世界中がまた色づいて
僕を照らす
要らないものなんて
在りはしない
心を開けば
何ひとつ同じものはない事が
分かるから

関係ないように
見えるものが
多くの年月を
重ね合って語り合い
その手をつなぐ
いろんな出来事が
あったけど
そういえば
海を行く魚たちも
鳥になって
空を泳いでいる
そこにある未知へのドアに
そっと触れる
世界中がまた色づいて
僕を照らす

ありふれた日々なんて
在りはしない
誰もが二度とない この時に
迎えられているのだから